私は花についてまったく興味もなければ愛でることもなかった。花より団子派で、咲いていても気にもとめない。
しかし茶道に入ってからは、知っている花といえば桜とチューリップだけという訳にはいかない。
で、手に取ったのが以下の本。
茶花がたり 心の花を入れる 泉本 宗悠著
茶花の取り合わせやテクニック的な事はなく、各時期の花と花入の写真とその思いが書かれています。卯月のページにあったのが妙蓮寺椿。
妙蓮寺椿については以下が詳しいです。
- 椿は日本固有種
- そのため「椿」という字は国字
- ツバキの語源は「艶や葉木」のやが抜けてツバキ、ツバキの葉は艶があり分厚いよで厚葉木のあが抜けてツバキ、という説がある
- 椿油は上古から不老不死の霊薬として尊重され、渤海使に椿油一缶を遣わされたこともある
- 京都の妙蓮寺に妙蓮寺椿が有名
- 妙蓮寺記には宗祇が遺した「余乃花はみな末寺なり妙蓮寺」という句と図、画賛が掛け軸の写しがある由
- 妙蓮寺の塔頭玉龍院には妙蓮寺が咲き誇っていたが、1962年の火災で焼けてしまったという
- 紅妙蓮寺椿が本物?で、白く妙蓮寺椿に似ているものを白妙蓮寺椿として売り出しているという